投資の勉強 投資信託

Chapter 1 債券の基礎

Chapter 1-1 債券とは?

債券とは、国や地方公共団体、企業などが資金を調達する際にその額面や利回りを明確にした上で発行する有価証券のことです。

債券を預金と近く考える人も多いですが、債券の場合は元本が保証されておらず、償還期間前に売買する場合、元本を下回る能性があります。

また、発行元が何らかの理由で倒産したりした場合は、その価値がゼロとなる場合もあります。
(これをデフォルトと言います)

この点で、預金のように1000万円まで元本保証されているものと異なり、元本保証がされないリスクのある証券ということができますが、一方で、発行元さえ倒産しなければ、株式や他の有価証券と同様に、購入先の証券会社が倒産した場合でも資産分離されているので、債券そのものは従来どおりの価値で保管されます。

また、債券は株式と異なり「利払い=クーポン」が明示されているので株式などと比較するとリスクの少ない投資ということができるでしょう。

債券には次の種類のものがあります。

国債
日本で最も有名な債券は「国債」であり、正式名称は「国庫債券」と呼ばれています。
日本政府が発行したものであり、日本政府がクーデター等で転覆したり他国に滅ぼされたりしない限り安全な債券です。
通常、国債は金利に連動して価格変動しますが、近年人気となっている「個人向け国債」では元本がほぼ保証されているのが特徴です。


地方債
地方自治体が発行する債券です。
主に公共事業等のため発行されますが、最近は団塊世代退職の退職金確保ため・・・という場合もあります。
地方債は政府が財源を保証しているので償還できなくなることはありえないとされていますが、実際には財政状況により利率が異なっており、また地方債を対象とした格付けも存在します。

社債
企業が投資を行う際に発行する債券です。
財源は企業が保証しており、企業からすると「銀行からの融資」「投資家からの資本調達」に次ぐ、第三の資金調達方法です。
企業の信用度によって利率等異なってきます。

外債
海外の通貨で投資をする債券の総称です。
外債には外国政府発行債券も外国企業発行債券も共に含まれます。
一般に国内より良い利率の場合が多いですが、為替変動などもリスク要因となります。

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