投資の勉強 投資信託

Chapter 3 国債と外債

Chapter 3-2 外債への投資

円での運用を考えた場合、国内の債券への投資が主になりますが、日本はバブル崩壊以降金利の低迷が続いています。
最近ようやく金利が上昇傾向となりましたが、まだまだ外国と比較すると低金利ですよね。

年利2%にも満たない国債でもマシなほうで、銀行の金利なんてあるのかないのかわかりません。。
こんな金利ならそりゃあ銀行も儲かるはずです。

それに比べて外債の金利は高く、5−6%程度の金利が付くものはざらにあります。
さて、しかし、それでは単純に外国へ投資すればよいかというと、本来はそうではありません。

金利は本来は景気(インフレ)を調整するためのものであり、各国の金利はその国の通貨の将来的なインフレを加味して決定されています。
従って、金利5%の国(A国)と金利1%の国(B国)があった場合、A国はB国と比べてより高いインフレが起きることが想定されており、A国の通貨はB国と比較して下落します。

従って、どちらに投資しても将来的なリターンは、ほぼ同じ様になるはずである・・・というのが本来の姿です。

注意すべきは、この「本来」というのは、あくまで「理論上」ということです。

金利政策は必ずしも政府と独立しているわけではありません。
特に日本の金利政策は、政府の方針に左右されます。
今、政府の抱える借金は膨大であり、なかなか金利を上げにくい状況です。

「円キャリートレード」というのを聞いたことはあるでしょうか?
これは、金利の安い「円」を借りて、「ドル」で債券を買い、その金利差を利用して儲ける手法です。
従って、円売り・ドル買いとなりますので、円安を加速させます。

円安になれば、外債への投資は債券のクーポン以上のリターンをもたらします。


外債への投資は「為替」=「日本及び投資する国の金利政策」についてもリスクを知っておく必要があります。

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