ここでは、貸借対照表から読み取れることと、読み取れないことを考えて見ましょう。
投資スタイルに合わせて、貸借対照表をどの程度重視するかが変わってきます。
貸借対照表から読み取れることを列挙します。
@企業の安全性
自己資本比率や負債比率、流動比率、当座比率などを見てみましょう。
もしも予期せぬ事態で会社の取引先企業が倒産したら?
そんなとき、これらの比率が安全側にいれば連鎖倒産にならずに済むかもしれません。
A株価の下値
PBRから、株価の下値を考えましょう。
赤字でなければ、資本は減少しません。
資本とは株主の取り分であり、そういう意味ではPBR1倍は元本保証であるといえるでしょう。
しかし、あくまで簿価(BookValue)であることを忘れてはいけません。
簿価=市場価格でないことを忘れないように!
さて、バランスシートを見終えたら、会社の土台を確認できたことになります。
しかし、あくまでバランスシートは土台だけ。
これから先にどう変化していくか?
そういえば、今年の利益はいくらだったの?ということは、ここには記述されていません。
ある期間の損益については、損益計算書に記述されているのです。