投資の勉強 投資信託

Chapter 2 分散投資

Chapter 2-1 分散投資と集中投資

投資を考えるときに、まず第一に説明される言葉が「分散投資」です。
「卵はひとつのカゴに盛らない」という言葉が良く使われます。

分散投資は、資産の保全を考えるうえで非常に重要である。
例えば、「卵をひとつのかごに盛る」=「集中投資」をした場合、例えば投資した企業に重大な問題が発生した場合、取り返しが付かなくなってしまう。
これは、企業のみならず、業種や、国についても同じである。
・・・といわれています。

確かにこれは事実であって、日本株のみに投資していたりすると、不景気で全ての株が値下がりする場合もあれば、またはそこまで行かなくとも、特定業種では構造的に衰退していく業種もあるでしょう。

個別銘柄の選択が集中投資であれば、投資信託は分散投資にあたります。
一般に投資信託であれば100以上の銘柄や債権、また複数の国へ投資しているのが普通です

しかし、一方で「ロバート・キヨサキ」や「ウォーレン・バフェット」など特別なパフォーマンスを出す投資家たちは実は証券会社とは異なって集中投資こそ勧めているのです。

彼らの言い分を要約すると
「世の中には数多くの投資対象があるが、多くはくずであって、すばらしいものは少数しかない。したがってそこに投資する。」
ということです。

さて、私たちは少数のすばらしいものを選択し、著名投資家のように年率20%を超えるリターンを目指せるでしょうか?
しかし、多くの投資信託購入者はプロの投資家ではないはずです。
ただ安全に資産を運用し、安定したリターンを得たいということであれば、どうすればいい?

私たちは、「よく知っている事柄」については集中投資すべきです。
なにより手数料が安くすみ、大きなリターンを得ることが出来ます。
よく知っていればリスクはコントロールできます。
国内の特定企業の株式購入は良いことでしょう。
月次を発表している会社であって、業績動向や将来性について安心していられる企業が良いでしょう。

一方で、「よく知らない事柄」については分散投資すべきかもしれません。
外国株や債権、金利動向、日本経済など確信のもてない事柄については、プロに任せてみるのが良いでしょう。

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