投資家列伝

ウォーレン・バフェット(Warren Buffet)

世界二番目の大金持ち 最も有名な投資家

ウォーレン・バフェットについてはあらゆるマスメディアで取り上げられ、すでにご存知の方も多いはず。
マイクロソフトのビル・ゲイツに次ぐ世界で2番目の大金持ちであり、それらの財を一風かわった投資方法でなしてきたことであまりにも有名である。
彼はウォール街のファンドマネージャーではなく、田舎であるオハマに本拠を持っており、また本拠としているのは根っからの投資会社ではなく、バークシャー・ハザウエェイという元々繊維業を営んでいた会社である。
かれはバークシャー・ハザウェイ社を通じて数多くの会社を買収し、そしてまるでファンドの顧客であるかのように、株主へ株価という形でバークシャー・ハザウェイ社の利益還元してきた。

バフェットの投資方法は基本的に師であるベンジャミン・グレアムから教わった安全域を重視したバリュー投資である。
企業の財務分析を実施し、さらに信頼置ける経営者であると判断した場合に株式を購入する。
しかし、一方でグレアムと異なるのは、グレアムが企業の解散価値から安全域を設定したのに対してバフェットは将来価値まで織り込んだ上で安全域を設定したことにある。
企業の将来価値を推定することはバフェット自身も困難であると認めているが、そのためか彼は「ごく単純な事業」を好む。例えばコカコーラやジレットである。

将来価値を織り込みだしたときにバフェットの中では「クーポン」が設定された。
「クーポン」とは額面あたりの利息のことである。
通常、債権であれば年率5〜10%の利息が組み込まれる。
一方、株式には「クーポン」の明記はなく、株主自身が予測・設定しなくてはならない。

バフェットは「超」お気に入りの多額の「クーポン」が組み込まれた銘柄を発見したのだろう。
バフェットは永久に売却しないとすら誓った「永久保有銘柄」さえある。

バフェットはまた非常に株主を大事にする経営者として知られる。
彼は世界2番目の大金持ちであるが、それはあくまでバークシャー・ハザウェイの株式で保有しており、自身の給料は年1000万円程度である。またバークシャー・ハザウェイは配当もなく、彼も年率6%以下の投資成績だった場合は給料を受け取らないとしている。

そしてつい先日、バフェットは彼の資産を子孫に譲渡するのではなく、寄付をすると発表した。

そんなところも彼の愛される理由である。

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