「超成長株」という魅力的な言葉。
バフェットは、「良い投資を2,3回すれば誰でも億万長者になれる」と言ったそうですが、フィッシャーにかかると「良い投資を一度すれば億万長者になれる」と言われています。
すなわちバフェットの意味する10倍株を2,3回見つければよい(100万円×10×10=1億円)
が100倍株を一度見つければよい(100万×100=1億円)となるわけです。
フィリップ・フィッシャーはこのような「超成長株」について、「COMMON STOCKS AND UNCOMMON PROFITS」という本を発表しました。バフェットはこの本を読んでフィッシャーに会いに行ったといいます。
バフェットはベンジャミン・グレアムから多くの教えを受け「安全域」に基づくバリュー投資を完成させますが、一方でグレアムを越えるきっかけとなったのがフィッシャーとの出会いであったようです。
フィッシャーが投資する銘柄は「モトローラ」や「テキサツ・インスツルメンツ」のような10倍〜100倍になる銘柄です。
そのような銘柄をどのようにして見つけるか?
彼は有名な15のポイントを準備し銘柄を選択しています。
どれも単純明快でありながら、しかし非常に難しい項目です。
いつ買うか?
彼は基本的にいつ買っても良いといいます。
15のポイントを満たしていれば、企業は高成長を遂げ、高いPERで取引され株価が10倍以上になり、収益を上げられるといいます。
いつ売るか?
彼は前述の15のポイントに外れたときは売るべきときだといいます。
このポイントに外れなければ高いPERでも売る必要はないと説明します。
PERが高くても高成長企業なので当たり前だとさえ言います。
フィッシャーは投資家として規模を大きくするより、自らの理論が正しいことを市場で証明しようとしました。
このためごく少数の顧客に限定し、大成功をおさめています。