投資家列伝

T・ロウ・プライス(Thomas Rowe Price)

成長株の代名詞 「プライス銘柄」と冠される投資家

プライスは1898年、メリーランド州で開業医の息子として生まれ、当初、化学製造業のデュポン社へ入社したが、その後、デュポン社の事業報告書を研究するうちに投資への関心が高まり投資家へ転身したといわれている。

プライスの主な投資銘柄には製造業が多くあり、常に新しい商品を開発し、新しい市場を開拓するような成長企業が多かった。
彼の投資方針は「成長する業種」のなかで「将来性のある企業」を見つけることにある。

しかし、成長株を買うときに「その株の益回りはいかほどか」ということは決して忘れなかった。
例えば、PER10倍の株とPER50倍の株は一緒にできない。
翌年に利益が2倍になったとして、果たしてどちらの株も株価が2倍になるだろうか?

MSNマネーのように、来期の予想一株当たり利益に現在のPERをかけて株価予想をするようなことはしない(笑)

プライスは成長株に投資し、景気循環ごとに利益が伸びていくような企業に長期投資をして成功した。
しかし、1974年の暴落前には自ら育て上げた「プライス銘柄」にさえ警告を発し、自己資金は全て避難させていたという。

プライスの投資法は、成長企業を見つけるための方法と、妥当な株価で買うということが備わって初めて役に立つものなのです。

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