私が立証しなくてはいけないこと、それは、関係者バイアスが相場だけではなく、相場が反映するべきであるいわゆる原理にも影響することができるところにあるという例を示すことです。
私はThe Alchemy of Financeでそのような例を集めて、分析してきました。
だから私がここでしなくてはならないことは、単にそれらを数え上げることだけです。
株の場合では、私は完全に私の理論を立証する2つの特定の例を分析しました。
1つは1960年代後半の企業統合の大相場です、そして、もう1つは70年代前半における不動産投資会社の大相場です。
私は1980年代のレバレッジド・バイアウトブームや外国人投資家によって生み出された急上昇するか破産したことなど、他の例を引用したりするかもしれません。
しかし、これらのケースがそれほど明確ではありません。
私が言及した2つの例における共通のテーマはいわゆる資産のレバレッジです。
すなわち、企業はインフレ価格で新株を発行するために、インフレした投資家の期待を利用できます。
そして、結果として増大した1株あたりの収益は、インフレした投資家の期待を有効にしに、さらに先へいくことができます。
しかし、株式レバレッジは関係者バイアスが基本的な原理に及ぼす影響のなかで多くの可能なメカニズムの1つであるにすぎません。
例えば1970年代に起こって、1982年に破滅した国際的な貸し出しブームを考えてください。
このブームでは、銀行はいわゆる負債比率(つまり、借入れの国がそれらの負債、およびそれを調整する能力の客観的な測定値)を頼りにしました。
そして、これらの負債比率が、さらに銀行の融資活動によって自信に影響を及ぼしていると判明しました。