投資の勉強 投資信託

Chapter 1 債券の基礎

Chapter 1-2 債券と金利の関係

債券に共通した特徴として、金利と連動して価格が変動するということがあります。
一般に金利が上昇すれば債券価格は低下します。

これは考えてみると簡単なことです。

銀行の長期金利が5%の場合、あなたなら債券にどの程度の利率が付いたら投資しますか?
例えば発行体のリスクを考えて6%としましょう。

では、もし金利が上がって6%になったら?

新たに債券を買おうとする投資家は発行体のリスクを加味するので、金利と同じ6%で債券を買いたいとは思わないでしょう。
そのときは、債券価格が下がって例えば7%の利回りを確保した上で債券を買おうとするのです。

逆に金利が低下すれば、債券価格は値上がりすることになります。


とある債券(A)
金利が5%のときに発行され、
額面 100万円 利率6% 償還まで5年があったとします。

直後に金利が6%になったとすると・・・
「それじゃあ、預金しているほうがマシ。」と考える投資家が多くなり、買い手が付かない!!

利率7%くらいにしないと買い手が付かない・・・となったら、
額面 100万円 利率6%(利息6万円)の債券を、価格を下げて売るしかなくなります。

こうした時、おおむね次の計算が適用できます。

債券から受け取れる額 : 100万円(元本) + 30万円(5年分の利息)
利率7%で計算すると・・・ 130/(1+0.07×5) = 96.29

96.29万円に価格が下がるのです。(あくまで計算上です)

あなたが途中償還を考えている場合、こうして元本割れの危険が生じます。

逆に金利6%のときに債券が発行され、金利が5%に低下したら・・・
「それなら、多少高くても債権のほうがマシ。」と考える投資家が多くなり・・・

103.84万円程度に価格が上昇します。(あくまで計算上です)


債券の短期トレードを考える場合、常に金利動向に注意を払いましょう。

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