投資の勉強 投資信託

Chapter 2 債券の利息の付き方

Chapter 2-1 利付債と割引債

債券には主に2種類の利息の付き方があります。

利付債
元本と購入価格が一致していて、決められた期間ごとに利息が支払われます。
たとえば、額面100万円の債券を買うには100万円の購入資金が必要です。
そして年利5%なら、例えば半年に一度2.5万円が支払われるという仕組みです。
償還期間が来たなら100万円+(最後の利息2.5万円)が払われるでしょう。


割引債
割引債の場合は、100万円の額面で5%の利息、10年の償還期間であれば次のように計算され、購入価格が決まります。

購入価格×(1.05)^10=100
購入価格=100/(1.05)^10 = 61.4

つまり、最初に61.4万円支払って償還金額100円の債券を買うのです。
途中でクーポンは付きませんが、10年後には100円が償還されます。
10年間の利息は38.6万円となります。


どっちが得か?

利付債の場合、100万円で購入し、10年で50万円のクーポン+元本の100万円を得ることができます。
これは10年で+50%(=50/100)の投資効率となります。

一方で割引債の場合は61.4万円支払って+38.6万円となる100万円を得ますので、約63%(=38.6/61.4)の投資効率となります。

投資効率は割引債が勝ります。
これは割引債は同じ債券への複利効果が期待できるためです。
しかし、利付債ではキャッシュで収入を得ることができます。
このキャッシュを得たいかどうかは重要なポイントです。

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