3つ目は回復株です。これは、次のように定義します。
「経営危機に瀕している会社だが、倒産しないと思える会社」
会社は長く経営されているうちに何度か経営危機に瀕します。
製造業であれば、新製品の売れ行きが芳しくなかったりすると危機に陥りますし、小売業でも競争激化による売上の低下などがあります。
消費者の人気は移ろいやすく、本来得意でないにもかかわらず多角化経営に乗り出した会社などで、その後の景気悪化によって業績の急降下が見られます。
このような会社は当然株価を大幅に下げますが、もし業績が立ち直ったなら、大幅に下げた分だけ株価の回復も大きなものとなる可能性を秘めています。
倒産するかどうか?
業績が回復するかどうか?
この2つにそれぞれ十分な自信があれば”買い”と言えるでしょう。
@倒産するかどうか?
業績の悪化によって赤字になった場合でも十分な資産(余剰金)のたくわえがあり、持ちこたえられるかどうか?
さらに、株式の希釈化をともなう方法で資金調達する可能性があるかどうか?
1株あたりの権利が希釈化されるようであれば、”買い”ではありません。
A業績が回復するかどうか?
会社の中核となっている事業は好調でしょうか?
それとも、中核となっている事業が不調なのでしょうか?
どのような原因で業績悪化になったのか?
また、業績悪化の原因は取り除くことが可能なのか?
経営者は優秀な人物か?
会社にたいしてどのように期待するか・・・こればかりは明確な指標はありません。
会社の製品の売れ行きや、業界の動向に注意しましょう。
回復株とは、一攫千金を狙えるチャンスですが、一方で会社が倒産してしまうと投資資金の全てを失ってしまいます。
この点では最もリスクの高い投資といえるのかもしれません。